【ケース2】私のほかにも子どもがいたなんて・・・

相続人を調べてみたら見知らぬ相続人がいることも!

父が亡くなった。

母もすでに他界しており、一人娘の私花子は父太郎が入院してから半年の間、毎日、病院に通って看病。
精一杯のことをしたので、思い残すことはない。
父は自宅とわずかながらも賃料が入ってくる駐車場を残してくれた。
ありがとう。

 

駐車場の名義を変えるために司法書士に戸籍謄本を揃えてもらったら、なんと、父は40年前に一度離婚し、母とは再婚だった。

離婚した奥さんには、娘(陽子という名らしい)が一人。
その人も相続人になるんですって。

image11その人は、父に会ったことがあるのかしら。
父は養育費、払ってたの?
状況がまったくわからないし、会ったこともない人に、父のこと、なんて話せばいいんだろう。

あんなに看病したのに、
父の遺産、私の取り分は半分になるの?

 

【弁護士からひと言!】

■生前から相続人を確認しておくことをオススメします■

相続が開始して、手続きのために戸籍をとってみたら、まったく、見知らぬ人が相続人だった、ということがあります。

相続が開始してから相続戸籍を取り寄せる方がほとんどですが、あらかじめ、誰が相続人なのかを把握しておくことで、事前に対策を講じることができる場合があります。

ですから、相続が開始する前に、誰が相続人かを確認するために、相続戸籍をとってみることをお勧めします。

もし、花子さんがお父さん太郎さんの相続人が自分以外にもいることを知っていたなら、太郎さんがお亡くなりになる前に、遺言書を書いておいてもらうこともできました。

遺言書があっても、もう一人の相続人陽子さんの相続の権利はまったくなくなるわけではありませんが、例えば、太郎さんが遺言書で「すべての財産を花子さんに相続させる」と書いてくれていたら、陽子さんの協力を得なくても、花子さん一人の手続で不動産の名義を花子さんに変えることができますし、太郎さん名義の預貯金の解約もできます。

また、遺言書がなければ、陽子さんの遺産に対する権利は花子さんと同じ2分の1ですが、先のような遺言書があれば、陽子さんが権利(遺留分減殺請求権といいます。詳しくは、別の事例でご説明します)を行使しても4分の1(本来の相続分の2分の1)となります。

このように、誰が相続人になるかを予め確認しておくことは、相続におけるあなたの権利を確保するための対策を立てるのに、大変、重要なのです。

また、相続戸籍を一から取り寄せるのは大変、時間がかかります。

あらかじめ、相続戸籍を取り寄せておくことで、相続が開始した場合、速やかに手続を進められることにもなるのです。

太郎さんに他に子どもがいることを初めて知った花子さんの驚きはいかばかりかとお察しします。

当の太郎さんはお亡くなりになっており、事情を確認する術もないまま、見ず知らずの陽子さんとお話し合いをしなければ相続手続きが進まない花子さん。

陽子さんにどのように連絡したらよいのか戸惑われるのも無理からぬところです。

弁護士は、このようなケースで、花子さんの代理人として陽子さんとお話し合いをすることもできます。

どうしても、自分で連絡するのは気が重い、という方は、是非、弁護士に相談してみてください。

相続が発生した時のサポート
相続手続きのサポート
遺言書作成のサポート

関連記事

ページ上部へ戻る