【ケース4】子どもが相続放棄をしたら、夫の姉が相続人に?

私ひとりが相続できるように子どもが配慮してくれたのに

私恵子の夫である貞治が亡くなった。

長女仁美と長男稔は、「今後の生活のために、お母さんが全部相続したらいいよ。」と言ってくれた。

相続人は、私と長女と長男なので、長女と長男が相続放棄をすれば、私一人が相続できる、ということで長女と長男は家庭裁判所で相続放棄の手続をとった。

自宅を私名義にしようと思い、司法書士さんに手続をお願いしたら、夫の姉である輝子に遺産分割協議書に押印してもらわないといけないと言われた。
image13え~っ、なんで!

夫の姉とは、以前から折り合いが悪い。

協力なんかしてくれないよ~

 

【弁護士からひと言!】

■相続放棄は慎重に!素人判断は危険です!■

貞治さんの相続人は、妻の恵子さん、長女の仁美さん、長男の稔さんの3人でした。

だから、仁美さんと稔さんが相続放棄をすれば、相続人は恵子さん一人になるはず。

そうお考えになるのも無理からぬところです。

しかし、相続放棄がなされた場合は、相続放棄をした人は初めから相続人ではなかったもの、つまり、相続の関係では、「いなかった」ものとして取り扱われます。

ですから、子が相続放棄した場合、子はいなかったものとして、妻と亡き夫の兄弟姉妹が法定相続人となるのです。

恵子さんの場合は、仁美さんと稔さんが相続放棄をするのではなく、「恵子さんが遺産を全部取得する」という内容の遺産分割協議書を作成すればよかったのですが、相続放棄という手段をとってしまったために、予想外の大変な事態になってしまいました。

相続放棄は、手続をしてしまうと、極めて例外的な場合を除いては、取り消しはできません。

手続をとった結果、予想外の結果となることもありますので、やはり、相続に関する手続については、専門家によく相談されるべきです。

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